つま先の補強で革靴長持ち!お財布に優しいセルフ補強方法教えます

仕事用の革靴は、使用頻度が高いため擦れたり傷ついたりすることが多いでしょう。特に、つま先は削れやすく、いつの間にか手の施しようがない状態になっていることもあるはず。そんな悩みを解決するには、つま先を補強して、傷の予防をしておくことが大切です、今回は、自分でつま先を補強する方法などを紹介していきます。

革靴のつま先を補強しないと起こる様々な問題とは?

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革靴を履いていればつま先のトラブルはつきものです。いくら気をつけていていても、使用していると様々な問題が発生します。革靴のつま先は、特に削れやすいと言われています。その原因や、剥がれやへこみなど、様々なつま先のトラブルの原因について説明します。

革靴のつま先は削れやすい。硬さや返りが原因

革靴は、その名の通り「革」で作られています。見た目は美しく、光沢がありますが、少しでも当たるとすぐに傷ついてしまいます。他の、ラバーやウレタン素材などのソールよりも磨耗しやすいのです。また、革靴は硬く、返りが悪いのが特徴です。返りとは、靴を履いて歩いた時、屈曲し反り返りまた元に戻る時の「靴の曲がり具合」のことを言います。

つま先からソールが剥がれた。のりの劣化が原因

つま先からソールが剥がれると、革靴が口を開けている状態のようになってしまいます。ソールとアッパー部分は、のりで接着されています。そのため、ちょっとした段差でもつまづいて、強い衝撃がかかったり、何度もぶつけてしまうと、のりが劣化して剥がれてしまうのです。ただし、製法によってはのりで接着した後に糸で縫われているものもあります。その場合は、糸が切れなければ剥がれる心配はありません。

アッパーの傷やへこみ。外部からの衝撃が原因

ソールが剥がれるまでは行かなくとも、ぶつけるなど外部から衝撃が加わると、アッパー部分に傷がつきます。革素材は、ただでさえ削れやすいので少しぶつかっただけで、革が剥げたようになってしまいます。また、革靴の上から、何か物を落としてしまうと、へこみに繋がる可能性もあります。

革靴のつま先トラブルへの対処法とは?

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革靴のつま先トラブルは様々ですが、実は、自分で修理できる場合もあるのです。ここでは、お店での修理が必要な場合と、自分で直すことができる場合について紹介します。日頃からできる革靴のケアも紹介しますので、靴を長持ちさせる参考にしてくださいね。

お店に修理に出すか、自分で修理するか

基本的に、革靴が傷ついた場合にはお店で修理した方がキレイに直ります。特に、つま先の擦れや剥がれなどは、靴専門のお店にある機械を使用する必要があるので修理に出しましょう。自分で修理可能なのは、擦れやえぐれ、へこみなどです。ここでは、よくできる浅い擦れの修理を簡単に説明します。

1. 馬ブラシでゴミを払い落とす
2.ペネトレィトブラシ、で革靴の色に合わせた色付きクリームを塗る
3.豚毛ブラシで付けたクリームを伸ばす(強めにブラッシング)
4.布や専用クロスで余分なクリームを拭き取る

2の段階で、傷がついている部分にしっかり塗り込むのがポイントです。

日頃からできる革靴のケア。小さな気遣いが大切

傷つきやすい革靴は、日頃のケアが欠かせません。ケアは、履き始める前にも行うと良いとされています。購入してから、履いて使用する前には以下のケアをしておくと、革靴を長持ちさせることができます。

・つま先部分の補強
ラバソールのつま先部分に、スチールなどの補強材を取り付けることで補強することができます。これにより、直接つま先部分が傷つくことを防ぎます。

・スプレー保護
新品の革靴に防水スプレーをかけておくと、雨をはじくだけでなく、汚れが付きにくく落としやすくなります。

・革のケア
購入時には、工場出荷時の仕上げクリームの油分が飛んでしまっている可能性があります。革に栄養を与えるクリームを塗ることで、傷つきにくくなるでしょう。

革靴の修理が必要になる前に自分でつま先を補強しよう

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先程、つま先を補強することについて少し説明しました。実は、自分でもつま先の補強が可能なのです!ここでは、つま先の詳しい補強方法や補強素材について説明します。

革靴のつま先補強に必要な道具や方法を紹介

革靴のつま先を補強するのに、最も簡単なのは「ラバープレート」を使用することです。他の補強素材に比べると、お金も手間もかかりません。作業工程はとても簡単です。

1.つま先の汚れを落とす
2.取り付ける部分をやすりで削る(ラバープレートも)
3.接着剤でラバープレートをつける
ラバープレートは、以下の商品がおすすめです。接着剤つきで1,000円以下なので、手軽に自分で補強することができるでしょう。
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強度が最強なのはスチール!3つの補強素材について

つま先の補強素材は、主に以下の3つです。
・トゥレザー
耐久性は以下の2つより低いですが、レザーなので自然な仕上がりになります。
・トゥラバー
ゴムタイプなので、耐久性もあり、滑りにくいのが特徴です。安価で、コスパの良い補強素材です。
・トゥスチール
金属性の素材です。耐久性が一番高いので、他の素材より長持ちします。しかし、歩く時の金属音が気になるのと、床を傷つけてしまう可能性もあるため注意が必要です。

まとめ

出典:photo AC

革靴のつま先は、いくら気にしていても擦れや傷は避けられません。ビクビクしながら履いているよりは、購入時につま先を補強した方が良いでしょう。自分で補強するのは、案外簡単でお手ごろに行えますよ。つま先を補強しても、日頃のケアを怠らず、大切に使用することで長く愛用することができるでしょう。

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