痛い靴擦れは無理しないで対処。靴擦れの対策を部位ごとに紹介
靴擦れは放置すると痛みが増し、歩くのが嫌になるほど辛くなることもあります。
この記事では、靴擦れの原因と患部の場所ごとの応急処置法、対策を紹介します。
外出しているときでもできる対処法も解説しますので、ぜひ参考にしてください。
靴擦れの原因
靴のサイズ・素材・形状・ヒール
靴のサイズが大きすぎても小さすぎても、靴擦れになります。靴の大きさだけでなく、足の幅が靴に合っているかも重要です。親指や小指の靴擦れは、足先部分の靴の幅が、足の幅より狭いために起こります。また、靴の素材も靴擦れに大きく関係しています。革靴などの硬い素材は、履き続けるうちに足の形にフィットしてきますが、なじむまでに時間がかかります。
かかとやアキレス腱の靴擦れは、かかとが当たる部分の靴の形状が、かかとの形と異なるために起こります。これも履き続けるうちに馴染んでくることもありますが、はじめのうちは対策が必要です。
ハイヒールやパンプスのトラブルで多いのが、つま先の靴擦れです。ヒールに高さがある靴では、足の接地面が斜めになることにより、足裏の指の付け根に負担がかかります。
立ち方、歩き方、姿勢
重心を左右どちらかにかける立ち方や前かがみ、反り腰または猫背で歩くのも、靴擦れになる原因です。
自分の普段の姿勢や歩き方を見直すことで、靴擦れの程度も軽減できる可能性があります。
背筋を伸ばし、かかとから着地することを心がけて歩きましょう。
靴擦れになったときの応急処置と対策
かかと・アキレス腱の靴擦れには
かかとやアキレス腱に靴擦れができてしまったときには、靴にT字パッドを貼るのがおすすめです。靴のかかと部分にT字パッドを貼ることで、クッションのような役目を果たしてくれます。ドラッグストアなどで1,000円前後で購入できます。外出中で近くにドラッグストアがないときには、絆創膏で応急処置をします。かかとやアキレス腱に絆創膏を貼る際は、横ではなく縦に貼ることで、靴が当たって絆創膏がはがれるのを防げます。
小指・つま先の靴擦れには
小指の靴擦れは、自分の足先よりも幅の狭い靴を履いたときに起きる症状です。革靴での靴擦れの場合には、シューストレッチャーで痛みが出る部分を伸ばす方法があります。メーカーによっては、伸ばしたい部分にあてるアタッチメントが何種類か用意されており、大きさや形が異なるタイプがあるので、症状に合わせて調整可能です。
また、つま先の靴擦れは、ハイヒールやパンプスなどヒールのある靴を履く女性に多い症状です。足の接地面が斜めになって滑るために起きるので、滑らないように設計されたインソールやジェルパッドなどを利用します。いつもヒールのある靴を履くとつま先が痛くなってしまうという方は、履いたときに傾斜の少ない靴を履くとよいでしょう。
こんなときは受診を
足の親指の付け根が外側に出る外反母趾や足の小指が外側に出る内反小趾になってしまっているときは、ためらわずに医師に相談しましょう。整形外科が受診先になります。
靴擦れを作らないために
靴選びに注意しよう
靴を選ぶときは、サイズだけでなく以下の点を確認してから購入するようにしましょう。
1. 足を入れたときに、親指や小指に圧迫感がないか。
2. 靴のかかとのカーブが、自分の足の形と合っているか。
3. くるぶしに靴のフチがあたらないか。
4. つま先に1センチほど余裕があるか。
上記に当てはまらなくても、どうしても購入したいという場合はインソールや靴擦れ防止パッドなどを活用するとよいでしょう。
靴選びの専門家であるシューフィッターがいる専門店に相談するのも一つの方法です。
立ち方や歩き方を工夫しよう
美しい立ち方、歩き方は、健康によいだけでなく、靴擦れ防止にも役立ちます。猫背でも反り腰でもなく、自然な形でまっすぐに立ち、かかとから着地するイメージで歩きましょう。
ただし、ヒールのある靴の場合は、かかとから着地すると足にかかる負担が大きくなってしまうので、足全体が同時に地面に付くようなイメージで歩くことがポイントになります。
むくみは靴擦れの大敵
意外と知られていないことですが、足のむくみも靴擦れの原因の一つです。足がむくむと、靴と足の皮膚が密着する部分が増えて、痛みが出ることがあります。
ツボ押しやマッサージ、エクササイズなどを取り入れて、靴擦れ防止のためにも、むくみの解消に努めるようにしましょう。
まとめ
靴擦れは、我慢して履き続けるほど悪化していくものです。まず、絆創膏など身近にあるもので応急処置をしつつ、インソールや靴擦れ防止パッドなどを使って対策をしていきましょう。
靴選びや日頃の歩き方も大切なポイントです。シューストレッチャーの活用やシューフィッターへの相談も有効な策と言えます。
靴擦れは早めに対処して、快適な毎日を送りましょう。