バレーボールシューズのローカットとハイカットの違いとは?

バレーボールシューズの「ハイカット」と「ローカット」には、どんな違いがあるのでしょうか? これらの区別は、スポーツシューズ選びに不可欠な知識。なぜなら、その違いがプレーの質を左右するからです。
本記事では、ハイカット、ローカット、そしてミドルカットの特性について触れつつ、みなさんにおすすめしたいシューズをいくつか紹介していきます。シューズ選びに困っている初心者の方は、ぜひ読んでみてください。

バレーボールシューズのハイカットとローカットの違い

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多くのスポーツシューズには、「ハイカット」と「ローカット」という区別があります。スニーカーなどでもよくいわれていますよね。バレーボールシューズも例に漏れず、昔からこの2種類で認識されていました。
では、それぞれのシューズにはどんな特徴があるのでしょうか。見た目やデザインだけで選んでいる方もいるかもしれませんが、実は、それぞれに機能的な意味があるのです。

ハイカットってどんなメリットがあるの?

ハイカットは、足首まわりが高くカットされていますから、安定感がローカットよりも高いというメリットがあります。ジャンプの着地も安定しますし、フィット感も相対的に向上します。デメリットは、機動性が失われるという点です。足首が固定されるので、ヨコ方向への動きはローカットに劣ります。

ハイカットと比較したローカットの利点

ローカットは、シューズの足首まわりが低めにカットされているのが特徴です。カット部分が短く、その分だけ軽量性を確保できています。また、足首の自由度が高いという点もメリットのひとつ。左右に動いてボールを拾うプレーにはかなり向いています。ただし、デメリットとして足首回りの不安定性が挙げられます。バレーボールのようにジャンプを多用するスポーツでは、着地時に「ブレ」を感じやすいものです。また、足とシューズのフィット感に欠けるというデメリットもあります。

ミドルカットシューズの性能とは

現在、バレーボールシューズには「ハイカット」が存在しません。今では「ローカット」と「ミドルカット」が主なシューズの種類となっています。では、ミドルカットとはどのような性能を持っているのでしょうか?

ミドルカットは、ローカットとハイカットの利点を兼ね備えたシューズ。ローカットの機動力とハイカットの足元安定性を両立しています。比較するとローカットよりは重く感じるかもしれませんが、シューレースが上の部分まであるので、ローカットよりもフィット感を実現できます。

ローカットシューズのおすすめ2選

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みなさんにおすすめしたいローカットのバレーボールシューズ2選を紹介します。

定番のミズノ!ウエーブライトニング Z5

バレーボールシューズで定番のミズノが輩出する「ウエーブライトニング Z5」は、ローカット特有の軽量性と、履いた時の快適性を追求したフィット感を実現したモデル。アウトソールの土踏まず部分はスッキリとしており、無駄を徹底排除していることが伺えます。かかとには、なんと15年間現役の「EVA」が採用されています。「EVA」は、実戦でまだまだ通用するミズノの誇るべきソールシステムなのです。

また、トゥ部分からシューホール部分まで施されたメッシュ加工により、通気性を極限まで追求しているのも特筆すべき点でしょう。カラーリングのバリエーションは豊富で、ブルー、レッド、ホワイト、ネイビーなどがあります。

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アシックスの名作ROTE JAPAN LYTE FF

ローカット最大のメリットは軽量性ですが、本作「ROTE JAPAN LYTE FF」は激しいプレーでも体軸がブレないように剛性を実現したモデルです。シュータンにまでメッシュ加工を施す徹底した軽量化の追求姿勢は目をみはるものがあります。ミッドソール部分にはアシックスが誇る「FLYTEFOAM」システムを採用。トラクション性能を極限まで高めています。

かかとのアウトソール部分には、「トラスティック」を搭載。これは、足から伝えられる力が正しくシューズに向かうようにする機能を持っています。もしもトラスティックがなければ、足からシューズに伝わる力の一部が分散し、足とシューズとの間に「ねじれ」が生じることで、安定性を損なってしまうのです。

「ROTE JAPAN LYTE FF」のベースカラーは白黒の2色しかありませんが、ベースカラーとの組み合わせでみると全部で5パターンあります。そういった遊び心を持ち合わせているのは嬉しいポイントです。

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ミドルカットシューズのおすすめ2選

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機動性だけでなく足元の安定性も確保したいという方におすすめのミドルカットシューズを紹介します。

アシックスV-SWIFT FF MT
どっしりとしたシルエットが魅力の「V-SWIFT FF MT」。まるでバスケットシューズを連想させるその見た目とは裏腹に、ソフトタッチの履き心地と軽量性を兼ね備えています。
こちらも「ROTE JAPAN LYTE FF」と同様に、足とシューズの「ねじれ」を防止する「トラスティック」が採用されています。カラーリングのバリエーションも豊富です。

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ウエーブライトニング Z5 MID
先述した「ウエーブライトニング Z5」がミドルカットになったシューズ。シューズスペックはローカットバージョンと変わらないので、ウェーブライトニングZ5を自分の好みやプレースタイルに合わせてローカットorミドルカットで選ぶと良いでしょう。機動性に特化させたいなら前者、ネット前でボールをカットしたり、アタックを決めるパワフルなプレーをサポートしたいなら後者が最適です。

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まとめ

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バレーボールシューズといえば「ハイカット」と「ローカット」が主流でしたが、近年ではハイカットに代わって「ミドルカット」が台頭しています。それぞれメリット・デメリットがあるので、自分のプレースタイルに応じて使い分けるのが選び方のコツです。

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