
サッカースパイクは芝用と土用で違う!おすすめ芝用スパイクを紹介
サッカースパイクは芝用と土用があり、使用するピッチで形や特徴が異なります。それぞれのピッチに合っているものを使用しなければ、雨の時に滑ってしまうなど危険性も伴うので、専用のスパイクを選ぶ必要があります。今回はサッカー初心者でもわかるようにスパイクの種類などについて詳しく解説します。
サッカースパイク芝用と土用の違いとは?

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土や芝などプレーするピッチによって、サッカースパイクの形状や特徴は異なります。そのため使用するピッチの状態を、アルファベットで次のように表示しています。
- 天然芝・FG(ファームグラウンド)
- 硬い土・HG(ハードグラウンド)
- ぬかるんだ土・SG(ソフトグランド)
- 人工芝・AG(アーティフィシャルグランド)
ここでは、それぞれの特徴などを見ていきましょう。
スタッドの数が多いHGスパイク(硬い土用)
重く丈夫に作られているのがHGの特徴です。地面からの突き上げが大きく、堅い土のグラウンドに対応するため、スタッドは数が多く小さめ。土との摩擦に備えつま先部分が頑丈に作られているため、靴自体の重みがあるのが特徴です。HGのスパイクは芝の上でも使用できますが、普段土の上で使っているスパイクはポイントの消耗が激しく、芝の上で滑ってしまうのでグラウンドごとによって使い分けるようにしましょう。
スタッドが少数のFG、AGスパイク(天然芝、人工芝用)
FG用は、天然芝では踏ん張りが効きづらいため、鋭い少数のスタッドと、軽量なのが特徴です。グラウンドの中では、スパイクへの負担が最も少ないとされています。FG要のスパイクは人工芝で使用するとスタッドの引っ掛かりが強いので、スタッドが折れたり、足の裏に負担がかかったりなどのトラブルが発生します。同じ芝生でも人工と天然は全くの別物なので注意しましょう!
AG用は、グリップ力を抑えた大きさの異なる丸いスタッドを採用しています。人工芝はグラウンドの中では、最も引っかかりが強いとされています。AG用スパイクは天然芝での利用も可能ですが、土のグラウンドには全く対応していないので芝でのみ使用をおすすめします。
ちなみに、SG(ぬかるんだorやわらかい芝用)というものもあります。
海外でのプレーになると、芝にもぬかるみややわらかいタイプがあるので必要になりますが、日本のグラウンドはしっかり整備されているので必要性は低いでしょう。
なぜサッカースパイクには芝用と土用があるのか?

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サッカースパイクはなぜ使用するピッチごとに異なる作りをしているのでしょうか?土用のスパイクを芝用で使用した時や、その逆の場合にはどうなるのかなどについて見ていきましょう。
芝用サッカースパイクを土のピッチで使用した場合
もしも、メーカーが推奨していないピッチで使用した場合には以下のようなデメリットが発生します。
①パフォーマンス低下につながる
②身体への負担がかかりやすい
③シューズの破損原因
デザインやサイズも重視したいですが、使用ピッチに合わせたスパイク選びが必要になります。芝用のサッカースパイクはスタッドの数が少ないため、土のピッチで使用すると滑りやすくなる危険性があるので注意が必要です。
サッカースパイクの種類や名称について
ピッチの状態に合わせて作られたサッカースパイクは、主に靴のソール部分についているスタッドに違いがあります。他にも、足を包むアッパー部分やソールの素材なども種類が異なります。
・アッパー
天然革:しなやかなカンガルー革と牛革があり、透湿性に優れている反面、重い。天然革の性質で濡れるとすぐに固くなる。
人口革:耐久性や耐水性に優れていて、軽くて比較的安価。経年劣化を起こしやすい。
・ソール
ゴム素材:衝撃吸収に優れているが、耐久性は劣る。主にジュニア用スパイクに使用されている。
樹脂素材:衝撃は大きくなるが、耐久性に優れている。
他にも、かかと側とつま先側で2つに分かれているセパレートタイプやソールが1枚で繋がっているプレートタイプといった形状のものもあります。
メーカー別おすすめ芝用サッカースパイク
様々なメーカーからサッカースパイクが販売されています。有名メーカーの中からおすすめの芝用サッカースパイクを7選紹介します。
ナイキのおすすめ芝用サッカースパイク
・マーキュリアルスーパーフライ7エリートFGAQ4174-414
360度のFlyknitイノベーションをベースにしてデザインされた一足。角度を付けたスタッズと新しい硬めのシャーシを組み合わせて、足を踏み出すたびに爆発的な加速をサポートしてくれます。
プーマのおすすめ芝用サッカースパイク
・フューチャー 4.1 NF FG/AG
出典:楽天
MF堂安律選手着用モデルのサッカースパイク。特殊なアッパーを採用しているため、耐久性、保形性、丈夫さに優れています。3Dハボックフレームを内蔵し、高い形状記憶性やホールド性を実現。テクスチャー構造搭載で、ボールグリップ性やキック時の強いボールインパクトに対応しています。
・フューチャー 4.2 NETFIT MG マルチグラウンド用
こちらもプーマのサッカースパイク、フューチャーシリーズ。ソールがゴム製なので、スタッドが多いのが特徴です。26.5cmサイズで重さが約250gとやや重めですが、その分丈夫で、マルチグラウンドでの使用が可能です。
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ミズノのおすすめ芝用サッカースパイク
・モレリアネオ 2 MIX P1GC165009

出典:ゼビオオンライン
モレリア2SIよりもMIXのソールの方が軽量でスタッド数が多いため、突き上げが少なめな傾向にあります。取替え式スタッドと固定式スタッドが組み合わさっているのが最大の特徴です。
・モレリア2 SI P1GC150101
出典:ゼビオオンライン
「軽量、柔軟、素足感覚」のコンセプト1を1985年の誕生から受け継ぐ、ミズノのロングセラースパイクです。ソールの取替え式スパイクなので、様々なピッチでの対応が可能です。
まとめ

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サッカースパイクは、メーカーが推奨しているピッチでの使用が基本です。芝用のスパイクを土のピッチで使用すると滑りやすくなり、転倒の危険性があるので注意しましょう。また、ソール部分を取り替えられるタイプもあるので、毎回プレーするピッチが異なる場合には利用してみてください。